ひとりひとりの社員は、組織という『樹』の『根っ子』です。
根っ子は、個としての多様な意志もあり、異なる価値観も持っています。
根っ子は、ひとつひとつは小さなものです。
根っ子は、ひとつひとつが、樹に水分や養分を運び、果実を実らせ、樹を支えているのです。
根っ子は、ひとつひとつが集まると組織としての力を発揮します。樹をさらに成長させる大きな原動力となります。
根っ子の多様な意志や異なる価値観を、樹の成長を促進させるという共通の目的に対して発揮させることができる・・・それも、誰かが強制的に行うのではなく、根っ子が自らの役割に気づき、その責任を全うするとしたら、その樹は、天変地異に遭っても揺るがない存在になるでしょう。
根っ子は、時として孤独です。
自分の中にある想いやアイデアを他の根っ子や樹にうまく伝えることができない、アイデアや想いが、言葉にならない場合もあります。また、根っ子は、他の根っ子の声の大きさに負けて黙ってしまう場合もあります。
誰でも孤独な根っ子になることがあります。
そんな孤独な根っ子は、樹にとって迷惑な存在でしょうか。
いいえ、樹にとって新たな想いやアイデアを提供する、貴重な存在でもあります。